イラスト頂きましたので・・・
瑠環さんからの3ヶ月遅れのバースデイプレゼント!
ミュラのイラスト頂いちゃいました。ありがとうございます。
そこで簡単にショートストーリーを考えてみました。
縁側に座って一人何やら呑んでいるミュラ。そこにミュラの家に住み着いている神様、つくねが声を掛けて……。
情景などは各自の妄想で補ってください。
「なんじゃ?誰かと思えばミュラ坊か」
「あ、つくね様」
「良い香りがするのぅ。酒か?あのミュラ坊が酒を嗜むようになったとは年月が経つのは早いものじゃ」
「そんなわけないです。わたしはまだ14ですよ?これは裏のおじいちゃんにもらった甘酒です」
「……怪しいの?どれどれ儂も一杯……ふむ美味い。しかし明らかに酒精が入っておるな」
「なかなか美味しいですよ?ね?つくね様」
「……まぁ良いか。その格好は神楽の衣装かえ?馬子にも衣装じゃな。誰かと思ったぞ」
「つくね様、ひどいです。誰のために稽古してると思ってるんですか」
「もうすぐ祭りか。ふん。あんな退屈なもの見せられてもの。まだ奉納相撲を見ている方が面白い」
「えーっ!つくね様のためにやってるのに!なんで好きでもないのにやらせてるんですか?」
「人の世が変わっていくように、神の趣向も移ろうものじゃ。しかし近年になってそろそろ止めようかと思っておったら、県の無形文化財に指定されたとかで今更止められんと言いおる。まったく、誰に捧げるための神楽かわからんのう」
「なんですかそれ!毎年みんな一生懸命練習してるのにひどいです」
「何百年も同じものを見せられればそりゃ飽きるわい。しかし、今年はお主が舞うのであれば少しは楽しめるかの?期待しておるぞ?」
「やめてください。面白いことなんてしませんよ?」
「つまらん奴になったものじゃ。以前のお主なら喜々として皆が驚くようなことをしでかしてくれたものを……。儂の知ってるミュラ坊は、どこに行ってしまったのじゃ?」
「……わたしも成長したのです」
「そうかの?あまり変わってるようには見えんがの?」
「もうつくね様の背丈だって追い越しましたし、身体も中身も昔のわたしでは無いですよーだ」
「ほほう?どれどれ?」
「ひゃっ!?つくね様ってば、触り方、触り方っ!?」
「ふむふむ、確かにいい締まり具合じゃ。鍛錬は怠っていないようじゃの」
「つ、つくね様、いったいどこ触ってるんですかっ!?わたしの成長具合見るんじゃないのですか!?」
「……ふん。人などあっという間に歳をとって行くものじゃ。お前が成長したところで儂はちっとも面白くなんかないわ」
「……つくね様、寂しいんですか?」
「……手間の掛かる坊がいくらでもおる。そんなわけなかろう」
「あはは、つくね様可愛いです」
「ミュラ坊のくせにからかうな。酒じゃ、もう一杯よこせ」
「はい。つくね様。……わたしは、つくね様のお傍にずーっといますから、大人になっても、お婆ちゃんになっても、死んじゃってからもずっとずっと傍にいます。何とかしていてあげます」
「……馬鹿者。とっとと嫁に行け」
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コメント
まさかのややのより先に登場するつくね様!!
投稿: るは | 2016年5月 1日 (日) 10時16分