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2014年8月

ふぁるぷだいありぃ その5

各地で猛威を振るった台風は北の海で温帯低気圧となったらしい。

学園から帰ってきてしばらく、リビングのソファで横になる。エアコンがあるリビングはこの時期とても居心地がいい場所である。

ニュース番組にしてもなんとなくつけているだけで特に意識して見ているわけではない。

ただぼーっと、エアコンという人類の英知の賜物の恩恵にあずかり、一人の寂しさを紛らわすためにテレビを垂れ流す。

そんな隙だらけな状態だったため僕は、チャイムもなく玄関のドアが開く音がしたものだから少なからず驚いたとしても仕方のないことだろう。

「ただいま~」

なんだ瑠環か。まったく、脅かすんじゃない。

見慣れたお下げ頭が顔を出す。

「おう、おかえり」

時計は午後5時を回っている。帰宅部のくせにやけに帰るのが遅い気がする。

この時期、日が長いとはいえ、女の子があまり遅くまで寄り道したりするのは感心しない。

「随分遅かったな。遊んでたのか?」

「特訓してた」

「特訓?」

「今週末、相撲大会」

ああ、そういえば中等部にはそういう面倒な催しがあったっけか。

「どうだ調子は?」

「たぶんミュラちゃんの二連覇」

「そうか・・・」

去年、2年生女子で優勝を果たした無敵のわんぱく姫は今年も絶好調らしい。

「シャワー使うね」

「おう」

瑠環が浴室へと向かい僕はニュースに目を戻す。

これからしばらくは、はずっと晴れの日が続くそうだ。

・・・いや、ちょっと待て。

何を自然に人の家帰ってきてるんだよあいつは・・・?

「おい瑠環、お前なんでうちに・・・」

不意な来訪と未確認な状況によって、僕は注意を怠っていたと言わざるおえないだろう。

浴室と繋がっている洗面所は脱衣所も兼ねている。

そこにシャワーを借りると言って女の子が入っていったことが、今何よりも重要なことだったもではないだろうか?

しかし僕はそこに考えが至らず優先順位を誤り、その引き戸を開いてしまった。

「「あ゛」」

僕と瑠環の声が重なった。

まず目に入ったのは肌色。それを覆うわずかな面積のライトグリーンと・・・。

瑠環の手には今まで身につけていた中等部の制服。

肩にかかるほどの黒い髪。いつも見慣れたおさげ髪が解かれて、まるで別人のように思えた。

「きゃぁぁぁぁっ!!!」

おそらくは向こう3軒先まで聞こえただろう悲鳴が上がった。

「ご、ごめん!」

瑠環の手が振り上げられるのを見て、僕は歯を食いしばって衝撃に備えた。

有罪。弁解の余地はない。

ばっちぃぃぃん!!!

左の頬に強烈な張り手をくらって、僕の体は廊下の壁まで吹っ飛ばされた。

「むぅぅ」

怖い顔で睨まれて、勢いよく引き戸が締められる。

このラッキースケベ。

脳内で誰かにそう言われたような気がした。

 

「もう!信じらんないっ!」

しばらくして瑠環はバスタオル一枚巻いただけで戻ってきた。まだ怒りは収まっていないのだろう。廊下を素足でどんどんと踏み鳴らしながらだ。

信じられないくらいはしたない。

赤らんだ肌(怒りからかもしれないが)とか、湿り気を帯びた髪とか、華奢な肩とか、鎖骨とか・・・。

僕は直視しないように視線を逸らす。

「あの、瑠環さん?なしてあなたはそんな格好で人の家うろついてるんでしょうか?ここにはあなたの着替えなんてありはしませんよー?」

洗面所の方から洗濯機の音が聞こえる。瑠環の手には着てきた制服は見えないから、今それらは洗濯機の中なのだろう。

こいつはいったい何を考えているのだろう?洗濯が終わるまでどうするつもりなのだろうか?

あ、そうだ。

「待ってろ、今Yシャツ取ってくるから」

「や、いいから」

瑠環の目は「じとーっ」という擬音が聞こえて来るかのようだった。

そうだな、落ち着け、僕はお兄ちゃんだ。

「着替えならちゃんとあるよ」

瑠環はリビングのドアの向かいにある引き戸を開ける。

なんだそりゃ。

目の前の光景に僕は言葉を失った。

そこは普段使っていない和室の客間だったはずだ。

しかしそこには僕も見覚えのある瑠環の私物が運び込まれ、すっかり女の子の部屋に変貌していた。

「いつのまに・・・」

「あたし今日からしばらくここに住むんだよ?聞いてないの、お兄ちゃん?」

「・・・はい?」

そんな楽しい話、一度聞いたら忘れるわけが無い。

「うちを改築するから、その間ここに住まわせてもらうって話」

確かに似たような話なら聞いている。

瑠環の家が改築するから、瑠環のとこの一家が隣町に住む母方の祖父母の家に厄介になるという話だ。

しかしそれは瑠環の学校のことを考えて夏休みに入ってからじゃなかっただろうか?

それがなんでうちで暮らすことになっているんだろう?

「業者さんの都合で工事が前倒しになったんだって。それで工事してる間あたしはお兄ちゃんとこ

泊めてもらえって。・・・おじさん達から聞いてなかったの?」

まったくの初耳だった。

僕はスマホを取り出すと、親父に電話をかけてみた。親父のいるアメリカは深夜のはずだったか、案外あっさり繋がった。

「・・・お前のとこから話がいってるものだと思ってたそうだ」

「えー?」

今度は瑠環が、電話をかける。おそらく瑠環の親父さんだ。

「あたしから伝わってると思ってたみたい」

うちの親といい、しょうがないな・・・。

まぁ、差し当たっての問題は・・・。

「夕飯の買い物いくか?冷蔵庫の中は空っぽだ」

何が嬉しいのか、瑠環の顔がぱぁっと明るくなる。

「待ってて、すぐ着替えてくる」

「急がなくていいから、髪の毛しっかり乾かしてこいよ?」

「はぁい」

瑠環が自室となった客間に消えると、僕はほっと息を吐いた。

ドア越しにドライヤーの音が聞こえる。

僕はスマホを取り出して中のデータを確認する。さっき親父に電話したとき、ほんのちょっといじっているフリをして撮った動画だった。

画面の中のバスタオル一枚という刺激的な格好の瑠環を見てひとつ小さくため息をつく。

ほんの数秒だったが思いのほか良く撮れていた。

幾度か再生を繰り返して、僕は動画を削除した。

いったいこれからどうなるんだろうな?

腫れてきた左の頬を撫でながらそう思った。

 

 

 

              あとがき

女の子とひとつ屋根の下。そこで起こるハプニング。外せないイベントですね。瑠環さんの尊い犠牲の下、これにて舞台が整いました。

主人公はかわいい幼馴染に陥落寸前。

誘惑もいっぱいで、下手すれば人の道踏み外しかねない危険な状態。

・・・そういうの表現したいのですが、どうでしょうか?

まあ、いつものように他にいい表現とか思いついたらまた変更します。

最近仕事増えて、PSO2も忙しくて、ますます更新がおそくなっていきそうですが、協力してくれてるチームの皆さん、今後もなにとぞよろしくお願いします。

 

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ふぁるぷだいありぃ その4

アークス学園は全国でも希なほど武道を重んじている。

中等部の3年間と高等部3年の一学期の間まで年間を通して体育の授業週4コマのうち2コマは選択武道に当てられているほどだ。

選択できるのは中等部では剣道、柔道、弓道の三種目。高等部ではそれに空手と相撲を追加した5種目から。

しかも十分な実力を持った複数の教師が生徒のレベルに合わせて指導に当たるのだ。

中等部で3年間同じ種目を選択していればかなりの腕になれる。さすがに部活で毎日やっている連中には適わないが、それでも真面目に取り組んでいれば中等部を卒業するまでに段位を取ることができるくらいにはなれる。

かくいう僕も剣道の初段を持っている。中等部では3年間帰宅部だったが、授業で同じ種目を選択し続けた結果だ。

武道を通じ、互いに力と技を競い合いうことで社会に出てからの競争にも負けない精神力と闘争心を養えるということで、非常に好評なのである。

 

しかし、それは今関係ない。

 

その日僕はとても気持ちよく目を覚ますことができた。

起こされる前に起きたのは久しぶりだった。

それもこれも土日でも起こしに来る幼馴染のせいだ。

大きく体を伸ばした時に右の頬にある違和感を感じた。

なんだこれ?

ちぎったメモ帳がテープで貼ってあった。

はがしてみるとそれには瑠環の文字で一言書いてある。

『寝坊したから先にいく』

はっとして時計を見た。

8時15分。普段ならとっくに家を出てる時間だ。

「起こしていけよっ!!」

速攻で身支度を済ませて家を飛び出す。

8時20分。

朝の門限まであと10分を切っている。

甘んじて遅刻を受け入れるか?

否!!

僕が今自宅で一人暮らしなのは、担任はもちろん生活指導の先生にも知られていることである。

もちろん学校側からしてみれば心配すべきことであり、何かあればすぐにでも海外に居る両親の元に連絡が行くことになっている。

それは当然なのかもしれないが、もし著しい成績の低下や、遅刻などの生活の乱れが僕の親の耳に入ったならば、間違いなく僕の一人暮らしは心配だと判断して、瑠環の家への下宿を命じることだろう。

気ままな一人暮らしを味わうためには、品行方正たることが条件なのである。

正攻法ではすでに間にあわないと判断して、僕は普段と全く違う方向へと走り出した。

そう、やるしかないのだ。尾根越えを!

 

普段の通学路では自宅から学園まで道のりはおよそ1.5キロ。徒歩で約30分の行程である。

しかし、実は地図の上で見ると僕の家と学校までの距離は直線距離で500メートルほどしか離れていななかったりする。

それでなぜ普段の通学に30分もかかっているのかといえば、街の中心を切り立った尾根が隆起して、街を縦断しているためである。

その昔、戦国時代ではこの尾根の上にお城があって、その周辺に街が栄えたのが始まりらしい。そのために普段は尾根を迂回して遠回りをしているわけだが、逆に言えばこの尾根を越えていくことで大幅にショートカットが可能なのだ。

それを僕たち学園生が尾根越えと呼んでいる裏ルートだ。

尾根沿いは、かつての城下町の面影が残る建物が多い。

闇月庵と書かれた風格ある看板が掲げられた和菓子屋もそんな中の一つだ。

その隣に見える石造りの鳥居がスタート地点だ。

8時25分。鳥居をくぐって、その先のゴジラ並みと言われる階段を駆け上がった。

登り終えた先。広場を抜けてお堂の裏手から山道を数十メートル進む。

そこはかつて城の天守閣があったらしいが、今では跡地を示す古い看板と、わずかな石垣を残すのみだ。

「ゼィ・・・ハァ・・・」

僕は息を切らして時計を見た。

8時30分。正門が閉まる時間だ。これ以後バカ正直に正門を通る生徒は遅刻とみなされる。

僕は天守閣跡地から、未整備の山林が広がるその斜面を見下ろした。

ここを下れば学園のすぐ裏に出られる。

そこから学園内に侵入し、窓から教室に入れればミッションコンプリートだ。幸い僕のクラスは1階にあるし、上履きは次の休み時間にでも取りに行けばいい。

うちの学園は朝のホームルームなんて無いから、40分からの授業が始まる前に席についてさえいれば問題はない。

「おはようございます、先輩」

背後から声がした。

見るとそこにはかつてのガキ大将。真っ黒になって野山を駆け回っていた彼女も今ではすっかり可愛らしくなって、僕のことも先輩と呼んで丁寧な言葉を使うようになった。

「ああ、おはよう。ミュラも遅刻か?」

「ん?わたしはいつもこの道ですけど?」

言っておくが、ここに道なんて無い。

見た目や仕草が可愛らしくなっても、中身の方はまるで変わっていないのだ。

彼女の家である闇月庵からここまでの間に、彼女らしい姿は見えなかったから彼女は僕より遅く家を出たのは間違いないだろう。

僕と同じかそれ以上のペースで石段を上がってここまできたはずだが、まるで疲れた様子がない。

無尽蔵な体力も健在のようである。

「ほら、行きましょう先輩」

清楚で可憐なわんぱくキングは特に急な斜面、ほとんど崖と言えるようなところに飛び込んでいく。ポニーテールをなびかせて10メートル近くを軽く飛び降り、次の瞬間には太い木の枝を蹴って大ジャンプ。そして瞬く間に林の奥へと消えていった。

「行きましょうじゃねーよ・・・」

あんなのついていけるわけないだろう。

生憎普通の人間でしかない僕は、常識はずれな運動神経をみせる後輩を唖然と見送るしかない。

「ふん。お前には戦士たる気概が足りないようだ」

またも知った声が後ろから聞こえた。

振り返ると長身の少女。夏でも巻いてる赤いマフラーがトレードマークのクラスメイト、ジョウだ。

「ジョウか。おはよう。別に僕は戦士じゃないぞ?」

スタイルもよく鋭利でクールな風貌で間違いなく美人といえる。しかし、頭の方はなかなかどうしてファンタジーでアウトローだ。

無頼の傭兵。そんな雰囲気のある少女である。

彼女の席は僕の後ろなのだが、頼むから人の背後でナイフを研いだりするのはやめて欲しい。

「心がけの問題だ」

ジョウは持っていた長いベルトを取り出して片側を宙に投げた。

何をしているんぞや?と思っていると、不思議なことに投げられたベルトが落ちてこない。

見ると、木と木の間にワイヤーのようなものが張ってあるのが見えた。

投げられたベルトはそれに引っかかっていたのだ。

「先に行くぞ」

呆気にとられる僕を置いて、ジョウはベルトに掴まってレンジャーロープの要領で斜面を降りていく。

どうやら林の中いたるところに同じようなワイヤーが張り巡らせてあるようだ。

彼女はそれらを伝いながらレンジャーロープで移動しているようである。

ぜひ真似したいところだが、僕は同じような長さと強度のあるベルトを持っていない。

いよいよ時間がない。

イチかバチかの突撃をかけようとしたとき、背後からエンジンの音が聞こえた。

自動車のエンジンではない。もっと甲高くてうるさい、まるで耕運機のような・・・。

「何だありゃ」

光沢のあるパールホワイトのボディに、磨き上げられた金属色のホイルにマフラー。そしてそのピッカピカのマシンをデコレーションするのはツインテールで愛嬌を振りまく美少女キャラクター。

そしてそれはまぎれもなくトラクターだった。

痛車ならぬ痛トラクターだ。

「りっこりっこりー♪」

思わずずっこけそうになった。

むき出しの運転席に座る少女。

認めたくないが、一応知り合いである。

「おう相棒。ここで会うのは珍しいな」

痛トラクターに乗っていたのはリコリス。クラスメイトで友人、いや悪友と呼ぶのがふさわしいだろう。

見た目はちっちゃくておっぱいがでかい、いわゆるムチロリなのだが、性格の方は下手な男よりも漢らしいかもしれない。

バカ騒ぎが大好きで、クラスメイトの女子の乳を揉み着替えを覗くのが大好き(一応女子だから覗かなくても見れるのだが、他の男子を巻き込んで一緒にゲヘゲヘするのがいいらしい)という困った奴である。

高等部に入ってからの付き合いだが、何を気に入ったのか何故かやたら僕に構ってくる。

ちなみにさっきの「りっこりっこりー」はリコリスにとっての挨拶のようなものだ。

おかげで、僕の周りで真似する奴が増えて困っている。

「お前は一体なんてものに乗ってるんだ・・・」

「カッケーだろ?オレの愛車だぜ」

心底こいつは馬鹿だと思った。

「お前免許もってないどろう?いいのか?」

学園では免許の取得は禁止されてはいないが、リコリスはまだ取れる年齢になっていないはずだ。

「ああ問題ない、このあたり私有地だから免許はいらないんだぜ?」

たしかそんなこと聞いたことらるな。免許を取るなんてまだ先のことだと思っていたから気にしていなかったけど。

「この辺ってお前の家の土地なのか?」

まさかとは思うがこの辺一帯こいつの家の土地とかいうことはないだろうな?

「んなわけねーだろ。でも通る許可はとってあるぜ?この辺の地主はみんなオレのファンだからな」

かわいいだろ?とあざとさ120パーセントのポーズをとるリコリス。

世の中騙される奴が多すぎるだろう?

たしかにお前はかわいい。胸だって反則的にでかい。しかしお前がリコリスでありリコリスである以上僕は冷ややかな視線を送るだけである。

ただ可愛い。色っぽいだけで、僕が落ちると思ったら大間違いだ。

大事なのは誰がやるかだろう?

もしチコちゃんや吉乃姉妹あたりだったら僕の反応も違っていたはずだ。

しかしこっちの冷めた反応にも慣れてるようでリコも気にしていない。

「相棒、乗っていくか?」

確かに僕が単独でここ走破するにはすでに絶望的な時間だった。

「すまん、頼む」

僕はありがたくその申し出を受けることにした。

「よし、後ろに掴まれ」

トラクターの後部。ワックスでピカピカのロータリーの部分によじ登って運転席うしろの支柱をしっかり掴む。

しかし、5秒後には後悔した。

「いくぜ、相棒!すれ違いざまは大迫力だぜぇぇっ!」

ギリギリのところで巨木をかわすトラクター。

痛トラクターは蛇行しながら斜面を下って、というより滑り落ちて行く。

「あぶねぇ、リコもうちょっとゆっくり・・・」

「しゃべるな相棒、下噛むぜ?」

とにかく道のない悪路だ。石や木の根に乗り上げてトラクターはとにかく揺れる。

「うおぉぉぅ。乳もげるぅぅ!!」

リコの胸がすごいことになっていた。

ふよん。なんて可愛いものじゃない。ぐわんぐわんである。

・・・見てるだけで酔いそうで、鼻の下を伸ばす余裕なんてありゃしない。

というか、こっちもしがみついているので必死なのだ。

「リコっ!、前、前っ!」

林の切れ目、前方が見えない。段差があるのだろう。高さは・・・、わからないけど。

「アターック!」

「やめてーっ!」

次の瞬間、トラクターは空を飛んだ。

 

僕は遅刻を免れた。

席に着くなりぐったりと机に突っ伏す。

無事斜面を下り終えたトラクターを隠して、校舎裏へ侵入を果たした僕たちは転がるように窓から教室に入り込んだ。

「なんだ、クレアが裏からとは珍しいな」

「おはよぅリコたん。ギリギリセーフだぉ」

窓の方から声がした。この声はクレアさんか?

「ぅん、今日はメリアが先にいっちゃったからぁ、寝坊しちゃったぉ」

うんしょっと、声が聞こえた。クレアさんが窓を登っているのだろう。きっとパンツ丸見えで。

今頃女子有志によるバリケードが作られていることだろう。

起きる気力など今の僕に有りはしないが。

「ぅにょっ!」

どてんと音がした。

きっと乗り越えるに失敗して落っこちたのだろう。きっとパンツ丸見えで。

たしかクレアさんの家も尾根の向こうだっけか?

こんなんで、どうやってあの尾根越えてきたんだ?

「おはよう」

またもや窓の外から声がした。

この声は委員長か?長い髪と頭から生えたうさ耳が特徴の美貌のクラスのまとめ役。ショコミソ委員長。

「ぉー。コミたんもギリギリだねぇ」

「わたしだってそんな日もあるよ」

だからどうやってあの山道攻略してきたんだよ!?

このクラスで普通の人間は僕だけなのだろうか?

その日、ようやく僕が復活することができたのは昼休みになってのことである。

 

 

 

    あとがき

予告通り、書くの時間かかってしまいました。

ごめんねリコたん。

いよいよ時系列無視になってきましたね。朝の登校別パターンです。

瑠環の好感度が低いと発生するリコたんルートです。

嘘です。

なるべく早くチームの人いっぱいだそうと思って、優先的にこの話書きました。

書きながらよく寝落ちてました。

チームルームのコテージがお気に入りです。

海岸で踊るのもいいですね。

さて次回もきっと遅くなります。

ではいずれまた~。

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挿絵その4

8月になりました。

あっついですねー。夏真っ盛り、学生さんは夏休み。

わたしの住む街でも、日中日焼けした子供たちが元気に走り回っています。

暑いからとか言って冷房の効いた部屋から出ない子供というのは、案外少数派なのかもしれません。

「ふぁるぷだいありぃ」でもちょっと時代を遡って小学生の夏休みを書いてみましたが、また瑠環さんがイラスト書いてくれました。

男勝りなお転婆娘が、ちょっと見ない間に女の子らしく変貌してて・・・。

わたしの文章ではイマイチですが、瑠環さんのイラストだとそれがよく伝わりますね。

可愛らしいミュラの絵をありがとうございます。

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