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2011年5月

禁断の箱

最近武器庫を開けることが多くなました。深夜マシンガンをバカスカ撃ちまくっているのは先日書きましたけれど、今日はセミオートハンドガンです。

ガスブローバックは気持良いですよ?最近やみつきなのです。今日は外の天気が悪いので部屋の中で、いじるだけで我慢です。

なぜかといえば、アニメの緋弾の〇〇〇のせいです・・・。メディアの影響受けやすいので・・・。ガンアクションものはいいですね・・・。え?あれって、ちょっとちがう・・・?

まあ、いいです・・・。

さて、今宵の得物は・・・。

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KSC、SIG SP2340と・・・。

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同じくKSCのグロックG34です・・・。

・・・色物好き、と思ったあなた・・・。正解ですよ♪定番のP226やG17なんてク〇食らえ!!です・・・。

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欲張って、同時に行きたいと思います。時代はポリマーフレームですからね。プラスチック製のトイガンの場合、半分は素材一緒なわけだから、CZ75やM9のような全身金属の銃より本物に近い質感を味わえるかもしれない・・・。という、考え方が出来なくもないですね。

さて、こうしてみるとSP2340が随分大きいです。なんかずんぐりしてますよね。G34がM9やガバメントと同クラスと見ると異質なデザインに思えるのですけど・・・。でもこれは、最初から強力な弾丸を使用することを前提として設計したためだとのこと・・・。軽いポリマーフレームだと、このくらいずんぐりさせないと反動が抑えきれなかったってことですね・・・。おかげで、M9やガバメント、グロックが収められる大型オートマチック用のホルスターに入らなかったりします。

しかしそのおかげでしょうか?やたら頑丈に出来てるみたいですよ?、それはトイガンでもいえることみたいで、KSC製品はデリケートで、外で遊ぶのには向いてないと言われてますが、いえ、わたしもそう思います。CZ75とか見てると納得ですよ。あれは、精密機器か、工芸品です・・・。

でも、このSP2340は外でもガンガンいけます。持ったときのがっちりした感覚が違いますから。ですからわたしは、このSP2340が結構好きです。

・・・たとえいつの間にかKSCのカタログから消えていたとしても、この頑健な製品はそう簡単には消えたりはしません!!たぶんわたしのコレクションでは一番最後まで残ると思います。これより気に入ってるのは幾つかあるけど、間違いなく最後に残ってるのはこいつです・・・。

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スライドストップをかけた状態。バレルがわずかに浮かんでるのは実銃通りみたいですけど、意味はよくわかりません。

さて、変わってG34ですが・・・。実はわたしこの子はあまり好きではありません・・・。頑丈さでは負けてないと思うのですけどね。

それは全てはそのメカニズムのせいでしょう・・・。ハンマーを内部に隠してる構造だから危ないんですよ!!実銃はダブルアクションのみですからいいのかもしれませんが、このKSC製品の場合(他社のは知らない)内部のハンマーが倒れてる状態じゃないと発射されないという、実はシングルアクションのみの機構をしてるんです。しかもハンマーの状態が外からわからないし、デコッキングがあるはずもないとなると・・・。使いにくいったら無いわけでして・・・。

いえ、決してこき下ろしたくはないのです。映画マイ・ボディガードで主人公が使ってた銃ですからね。

幼女を護るための銃といえばこれです・・・。ちょっと問題のある言い方ですけどあまり気にしないでくださると助かります。10年くらい前、主人公の銃といえばグロック・・・。といった時代に購入。スライドがヘビーウェイト素材で、強い撃ち応えに当時は結構感動したものですが、その機構のために主力にはなりえませんでした・・・。

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G34のスライド上部には大きな穴があいてます。これでスライドの重さをG17と同じにしているのだとか・・・。ふさいでしまうカスタムパーツも出ているので、ふさぐ人も多いらしいですが、わたしはこういう変わったところって好きですからふさいだりはしませんよ?

通常分解。2丁とも本当に良く出来てます・・・。SP2340はグリップまですっぽりとはずせるんです。・・・替えのグリップは結局発売されませんでしたね。なんか「実銃用が使える」をうたい文句に、アクセサリー類の販売をおろそかにしている感じがするのは気のせいでしょうか?

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大柄な割りにバレルの短いSP2340・・・。でも、このクラスのトイガンの射程距離なら大した差にはならないですよね・・・?

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10メートル先の人に当てれればいいわけですから・・・。わたしの腕では、集弾性のテストなんて無意味ですからやりませんよ?

と、いうわけで久々に遊んでみたSP2340とG34でしたが、やっぱり楽しい・・・。これで、一緒に遊べる友達がいればいいのですが・・・。この趣味、理解されないのですよね・・・。困ったことに・・・。

 

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サボりすぎた!!

そういえば最近日記書くの忘れてた・・・。とりあえず近況を報告。

最近ちょっとお疲れぎみで、PSUも0時前に落ちちゃうことが多いです・・・。

その後ちょっと寝て、明け方まで遊んで、また寝てから仕事行くという具合・・・。

PSUは・・・。イベントはもう惰性でやってます。龍の鱗4つ集めるのは諦めました!!

普通にAMP貯めるより労力掛かってるように思えてきたからですけど、一人で遊んでるのも寂しくなってきましたからね・・・。

最近は、かまってくれる人探してうろうろしています。

プラモ・・・。ゲシュペンストは手をつけれていません。袋をやぶって最初の一個目のパーツを切り出す気力が今無いんです・・・。まだしばらくは無理かな・・・。

バイク・・・。途方にくれてます・・・。カウルの塗装はウレタンクリア以外はほぼ完了・・・。いまタンクに手をつけ始めたとこなんですけど・・・。梅雨入りですか・・・。今後作業は難航しそうです・・・。もっとも、本体が動かなくってやる気がかなり落ちちゃってるのですけどね・・・。どうしよう・・・。

小説は・・・。性懲りも無く、書いてます・・・。進み具合はゆっくりですけど、近々日記に載せれるぐらいに仕上がるんじゃないかなと・・・。書いてるうちに書きたいこと増えていって、困ったことに、いつまでたっても旅立たないミュラさんたちです・・・。

・・・追記。最近深夜に、マシンガンを撃ってるはた迷惑なやからがご近所に現れました。・・・何を隠そうわたしです・・・。ごめんなさい、通報しないでください。うちの敷地内で、トイガン撃ってるだけですから!!昔のコレクションを武器庫から取り出して庭で撃ってたら妙に楽しくなってしまって・・・。KSCのフルオートブローバックのガス銃は気持良いですね。M93R(旧型)とMAC11(旧型)なんですけど、連射速度がすごく速くて、遊んでて楽しいです。

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・・・危ない人になってきてますね・・・。順調に病んできてるな~と感じる今日この頃・・・。

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衝動買い!?

・・・バッテリーで結構な額使ったその日のこと、ふらり立ち寄った某お店で見つけてしまったのです・・・。

この、コトブキヤのゲシュペンスMk-Ⅱを、ずっと探してたんですよ。

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しかも定価¥3150のところが、¥1800だったものですから即お買い上げです。

黒く塗りますよ~♪紫っぽくしてもいいけど、やっぱり黒ですよね・・・。

渾身のネタのつもりで作った「ギャン」はGGGメンバーには通じず、見事にスルーされてしまいました・・・。

ですから今度は本気で作ってみたいと思います。自分にどこまで出来るか・・・?ちょっと挑戦~。

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今月中には・・・

今月中に完成させることを目標にがんばっている、ZZR250のカウルの全塗装。

今日はテール部分一式です。

足付けは前日の夜にやっておきましたからね。日が昇ったところで作業開始です。

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で、ここまで出来たんです。塗装の方は順調といえるでしょう・・・。

ところが、本体の方で大問題が発生してしまいました・・・。

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今日買ってきた新品のバッテリー・・・。ちゃんと液も入れてもらってあるのですが・・・。

これを本体に入れて鍵回しても、無反応・・・。セルモーターどころか、全くの無反応なんです・・・。鍵回せば、計器類のランプついたはずなのですが・・・。

困りました・・・。

たしかに半年放置してたので、ご機嫌損ねていてもおかしくはないですけれど・・・。

・・・どうしよう・・・。電装系?さっぱりわかりませんよ~・・・。

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GGGを支援する!! HGUC「ギャン」製作日記

イベントが忙しすぎて、活動が滞ってるGGG(グラール・ガーディアンズ・ガールズ)。

ミュラさんもその一員なのですが・・・。すっかり、ご無沙汰しています・・・。申し訳ない・・・。

ちなみにミュラさんはGGGNo.15。そう、15・・・。

15といえば、F15イーグル?いえ、わたし、スケールモデルは作れないです・・・。

そこで・・・。

YMS-15ギャン!!これよりGGGを支援する!!

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・・・そのネタのためだけに買ってきました・・・。700円で・・・。

え?「また、無駄遣いして!!」ですか・・・?

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HGUCシリーズでも初期の中の初期のキットですので、かなり古臭いです。最近のとは同シリーズとは思えないくらいの別物ですよ・・・。

間接にポリキャップむき出しって、なんか懐かしいです・・・。OVA,劇場版ガンダムW1/144に使われていたのと同じポリキャップ・・・。

球体型の肩、関節の隙間を隠すくふうがされてます。

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お気軽に完成♪パーツ数も少ないので楽々ですよー。

古臭くてもこうしてみると、スタイルが良くて格好よく見えます。

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ゴメンナサイ、ゴメンナサイ・・・。顔の一部を欠けさせてしまいました・・・。この頭、このデザイン・・・。本当にMSなんですか?・・・。どっか違う世界から迷い込んできたみたいな・・・。騎士のMS?なんか人形みたいで、幻想的な雰囲気がありますね。

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ジム・コマンドと対峙!!なんか強そうですよ!?サイズも一回り大柄です。・・・もしも、どっち乗りたい?と聞かれたら、迷わずジム選びますけれど・・・。

と、いうわけで・・・。GGG支援ネタ第一弾、ギャンでした・・・。

どうなるのかな?GGG・・・。このまま流れるには惜しいと思います。でも、ミュラさんまだ制服(エミリア・レプカ)買ってないな~・・・。すっかり忘れてましたよ!?

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設定資料その1

・・・独創しすぎで、わけわからんので設定資料を作りました。

もっといい文章にすればいいのですが、今すぐには技術的に困難なためこれで我慢してください。おそらく0章はちょこちょこと手を加えていくと思います。

                設定資料その1

アンノウン:SEEDのこと。無印冒頭で、高い技術を持っていそうなグラールが一方的な襲撃を受けていたことから、その辺を作者が勝手に掘り下げたのが0章である。

 

アリスリット:ルノー:作者のPSUキャラクターの一人。メイドキャラだったが、クールな参謀キャラとして登場させた。ニューマンなので、やや設定と矛盾するが気にしないでほしい・・・。たぶん19歳くらい。

 

イージス艦:500メートルくらいの主力艦。搭載数は1隻だけだったが、0章で失われた。

 

桜花機関:フレア・テルスの動力源。光を媒体にエネルギーを発生させるバイオリアクターの一種。桜の木を元に精製された有機物が使われているために、こうよばれている。

 

慣性制御推進:フレア・テルスの推進器。他にも搭載艦も全て基本これで動いている。

 

ギデオン・スタイアー:フレア・テルス艦長。名前は作者が好きな洋ドラのおじ様と、某銃器メイカーから。地球連邦にその人ありと呼ばれた名提督であり、ブリッジクルーは全員彼についてテルス計画に参加した。もちろん本人のオリジナルは元の世界にいる。

 

高速護衛艦:200メートル級の戦闘艦。フレア・テルスには10隻ほど搭載されていた。

 

光波衝撃砲:やたら威力があるように書いてしまったが、光の速さで質量弾が打ち出された場合惑星くらい撃ち抜けるんじゃない?と考えて設定した主砲。しかしそれがどんなものなのかは、高卒で文系の作者にはよくわからない。

 

光波衝撃推進:急加速するときに使用するブースター。一瞬で亜高速に達するため、使用すると瞬間移動したように見える。

 

軽空母:フレア・テルスには600メートル級のパナケイアが搭載されている。居住区が省略されてる分、艦載機の搭載数が増やされている。

 

空間遮断技術:読んで字のごとく・・・。細かい理論はとにかく、これの応用でバリアを張ったり、相手を封じ込めたりする。フレア・テルスの艦内にはこの技術を応用した時間がゆっくりすすむ居住区が存在する。

 

創世艦:テルス計画を実行するために考案された艦種。人を生み出してから文明が出来上がるまでその世界を守護することを目的としている。実際計画ではコンセプトを変えたおよそ100隻が建造され、それぞれの世界へ旅立ったとされている。

 

ダビング・ブレイン:どこかのSFモノで使われていたのをまねして採用。人の脳を細胞レベルでコンピュータ内で再現したら、人のコピーが作れるんじゃない?という構想である。もちろん倫理的には大問題。

 

地球連邦:たぶん説明不要。ただし、その勢力はシリウスあたりにまで及んでいる。

 

テルス計画:地球連邦連邦のある一派により強行された、平行世界開拓計画。文明の無い世界に自分たちと同じホモ・サピエンス、またはその亜種による文明を作り出そうという計画。別の平行世界では、世界ごとに違う理や、特性があったりするため、基本的にその世界に住む人間は移民ではなく、現地でその世界に合わせて生み出される。そのため宗教的、道徳的に問題視されたため一般には伏せられ極秘裏に進められたとされている。作者にとってはPSUの舞台であるグラール太陽系もこの計画で生まれた世界の1つ。・・・ファンタジー世界で、人間が繁栄できるはずが無いだろう?という作者の疑問から生まれた設定。

 

転送装置:フレア・テルスがニューデイズを離脱するのに使用した。ワープよりもテレポートに近い。

 

フレア・テルス:第一世代の創世艦。前代未聞の長期的な任務に対応するため、創世艦の中でも最初期に建造されたうちの一隻。全長は約3000メートル。必要な性能が試行錯誤されたため、移民船並みの大きさに、数万年持つとされる堅牢な船体と、外敵から世界を護るための強力な武装が施された。そのために創世戦艦と呼ばれることもある。通常は人工知能である「フレア」によって制御されているが、戦闘時にはダビング・ブレインによる乗組員によって運用される。これは、人工知能である「フレア」には三原則が適応されているためである。

 

砲艦、重砲艦:エンジンと砲塔だけで構成されたビットみたいなものが砲艦で、それのちょっと贅沢なのが重砲艦である。

 

備考

先文明とフレア・テルス:亜空間を行き来できるくらいにまで発達していた先文明は、フレア・テルスの存在を知ってはいたが、社会システムが旧時代的で、時の指導者も「アレ」だったため絶縁状態になっていた。そのため当時のSEEDとの戦いでは共闘したりすることは無かった。

 

・・・こんな感じ?他に何かあったかな~・・・?

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PSO小説 第1章「孤島のガーディアン」

                       おことわり

この作品は、セガから発売されているオンラインゲーム。ファンタシースターユニバースシリーズを元に、勝手な解釈と設定を持ち込んで書かれた二次創作物です。

そういったものが苦手という方や、不愉快に思うファンの方もいるかと思います。

まして、作者は素人であり文章もあまり読みやすいものではありません。全ては作者自身の自己満足のために書かれたものですので、本来読むことをお勧めはいたしません。

しかし、どうしても読んでやる!!という方は、後の感情の処理は全て自己責任でお願いいたします。

                                               

1章「孤島のガーディアン」

多大な犠牲を払いながらも、ガーディアンズをはじめ多くの者たちが力を合わせ、グラールは危機を乗り越えた。

それからしばらくしてのこと・・・。

食うものと食われるものの関係というのは、自然界の中では当然のように行われていることで、そこが周囲25,000kmにも及ぶ、マタラ島であればきっとどこでも見れるような光景であろう。

しかし、大小動植物合わせて5,000種以上はいるとされる生物の宝庫であっても、その存在は極めて珍しいだろう。捕らえた魚をほおばっているのは人間の少女だった。

「もぐもぐ・・・」

サワナと呼ばれる川魚を幸せそうに咀嚼する。つややかな黒髪のポニーテールを揺らしながら刺した串の両端を持ち、少女の前腕ほどのサワナの背中にかぶりつく。引き締まった白身が適度な脂肪分とからみあって、ほおばると身が溶けるようにほぐれていく絶妙な食感。焼き加減、塩加減とも我ながら上出来だ。

朝、川で水浴びのついでに捕まえたのだが、なかなかの上物だったので、朝食にと焼いてみたのだが大当たりだった。

少女の名前はミュラ・ルルホ。マタラ島を管理する、常駐警護部マタラ支局所属のガーディアンズである。

自然豊かなニューデイズでも、特殊な環境を有するマタラ島。ここは、先文明以前の自然環境と生態系の残る、グラールでも非常に稀有な場所である。

500年にわたる種族間戦争は、グラール太陽系の環境を大きく変化させた。主星であるパルムは荒廃し、資源豊富なモトゥブも、資源の乱獲でもともと良いものでなかった環境を、さらに悪化させていったとされる。ここニューデイズは確かに戦争のダメージは他より小さかったものの、星に充満するフォトンの乱れが生態系に影響を与え、そこに住まう動植物に大きな変化を与えたと言う。

マタラ島はそんなグラールの中でも奇跡的といえるぐらいに、完全な形で太古の自然環境を残していた。

そんな貴重な土地であるため、あらゆる勢力の統治を受けることのない特例保護区として指定されており、そこへ人が足を踏み入れることも厳しく条件がつけられ、文明を持ち込こまれることに対しても厳しい制限が課せられていた。

しかし、決して無人島と言うわけではない。調査や研究を行うこともまた、禁止されてはいないからだ。そのため研究者のガイドや、原生生物からの護衛。貴重な動植物を密猟されたり、持ち出されるのをふせぐため、民間の警備会社であるガーディアンズの支局が置かれている。それが、常駐警護部マタラ支局なのである。

川沿いの野営地には、彼女の他には誰もいない。野営地は普段は無人であるし、ミュラは一人で巡回任務中だった。

行程の約半分ほどをこなし、昨夜この野営地を訪れ夜を明かしたというわけである。

野営地には、レーザーフェンスで大型の原生生物が入れないようにされているので安心して眠れるし、普段から持ち歩いている、野宿用の装備よりもましな寝具もおかれてるため、ミュラに限らず

この地のガーディアンズは基本、野営地から野営地へと移動しながら目的地へと向かう。

ここで言う、巡回任務とは、特定の動植物の数や分布などを記録し、保護区内の生態系を調査したり、密漁や不法侵入への警戒を目的としたフィールドワークのことであり、たいてい2~3日かけて規定の順路を巡回する。

本来、任務中は二人以上で行動することが原則のガーディアンズではあるが、マタラ支局では人手が少ないため、危険の少ないルートでの巡回任務なら、ある程度のAIをつんだマシナリーを連れてさえいれば一人で行うことも許可されている。人手不足のマタラ支局では、マシナリーも立派な頭数なのである。

食事を取るミュラの周囲には忠実な番犬のように、鋭角的な頭部と大きな尻尾を持つ小動物を模した、ヨウメイ社製のマシナリーが漂うように浮かんでいた。

ごちそうさま、と軽く手を合わせミュラは周囲を回るマシナリーを呼ぶ。

「タマモ、報告」

小動物型のマシナリーはふよふよと、主の下へとよっていく。

「御意・・・。日報デゴザルナ」

幼い少女の声でタマモと呼ばれたマシナリーが答えた。対話可能な人工知能が搭載されているのだ。・・・言葉遣いは奇妙だが、これはミュラの指導教官の趣味だ。

タマモとは研修の終わりに教官から譲りうけて以来2ヶ月程の付き合いになる。

「・・・5月4日、6時30分。南州部ミギヒオウ区オタマ川第一野営地より報告します。」

野営地は普段無人である。そのため設備の管理は立ち寄ったガーディアンズが行うことになっているのだ。ミュラはPDAをみながら、野営地を一周し、設備が機能、備品の消耗具合などを項目ごとにみてまわる。

フォトンリアクター異常なし。レーザーフェンス異常なし・・・。シェルター外観に報告に無い落書きを発見、機能に異常なし・・・。

タマモはミュラの言葉を文書化して記録し支局へと送信する。

「小天使ちゃん参上?小天使トハ何者デゴザルカ?」

「さあ?なんだろうね・・・?あ、ドライフルーツの袋がなくなっているよ?」

「ウム、補充品ノ項目ニ追加シテオクデゴザル」

基本的にこの島内を民間人がガーディアンズの護衛無しでうろつくことはありえないが、何かの間違いで迷い込むことはある。マタラ島は20,000,000k㎡もの面積があり、そのほぼ全てが未開の地なのだ。

対してマタラ支局のメンバーはミュラのような実働要員で10人。局員全員合わせても20人にも満たない。実際島の監視は軌道上の人工衛星によるもので、完璧なものではないのが実状である。

「遭難者かな?」

野営地は島内に1000ヶ所以上が存在しているが、そこだけがこの地における人間の領土である。もし遭難者が運良くここにたどり着けたなら、ここを動かず救助を待つだろう。しかし、このあたりにはミュラ以外に人の気配はなかった。無線機をはじめ、SOSを送るための機材は幾つかあったが、使われた形跡も無い。

「フム。記録ガアッタデゴザル。シバラク前ニ本部ノ医療部ガ研修ニ来タヨウデゴザルナ」

「ふーん・・・」

設備の点検が終わり、ミュラはさっき魚を獲った川沿いへと向かう。周囲の環境の記録も大事な仕事である。

「気持いい・・・」

澄んだ水面には朝の日差しが反射してまぶしい。ん・・・、と背伸びをしたところで、春の風がミュラの周囲を吹き抜けていった。

「水温ハ10℃、マダ水ハ冷タイデゴザル。風邪ヒカナイノデゴザルカ?ゴ主人・・・」

「ん・・・。大丈夫だよ」

「ゴ主人ハ、見カケニヨラズ頑丈デゴザルナ・・・」

ミュラの見た目は普通の少女のようにみえる。15という年齢にしては小柄な体つきと、幼い顔立ちで、知らない人に歳を聞けばおそらく幾つか下の年齢を答えるだろう。少なくとも一騎当千のつわものが揃うガーディアンズの一員であるようには見えない。せいぜい学生か、平和なところで売り子でもしてるのが似合いそうな娘なのである。

「河川周辺ニ、サシタル変化ハ見ラレナイデゴザル。撤収シテ次ヘ向カウデゴザルヨ」

「異常無しだね」

「異常無シデゴザル」

ここでの仕事はこれで終わりだ。

「じゃあ、これも追加しておこう?備考欄で」

「御意」

備考・・・。付近河川に生息するサワナを徒手にて捕獲。体長約25cm。重量約200gおそらくは雄と思われる。緊急時の食用としての適正を確認するべく試食を試みる。エラ、内蔵を抜き出し、砕いた岩塩をまぶし火で炙って試食。身はやわらかく、油のり良好。食用としての適正は二重丸・・・。(私見)

「何もなければ異常なしだけで結構です。サワナの塩焼きのデータが今後使われる可能性は限りなく0%ですので」

唐突にタマモから第三者の声が割って入った。よく知った上司の声だ。

「ルウ?おはようございます」

タマモを介して通信してきたのは支局にいるルウだ。ガーディアンズのホストコンピューターの端末であるルウは、マタラ支局にも当然配備されている。支局では局長補佐の立場だが、ミュラ達局員の間では支局で一番偉い人という認識で一致していた。

「おはようございます。ミュラ。さっそくですが貴方に頼みたい依頼が入りました。現在のミッションを中断し、至急支局に戻ってください。詳しくは、依頼人と会ってから説明します」

今いる野営地は支局から普通1日かけて移動する距離にある。支局で話すとなるとずいぶん待たせることになる。

「今日着く連絡船で到着の予定です。13時までに支局まで戻ってきてください」

・・・あと4時間ほどだ、最短距離を全力で行って間に合うかどうか・・・。

お待ちしてます、といって通信が切れると同時にミュラは野営地へと駆け出した。手早くキャンプの後を片付ける。

止めてあったフローダーに荷物を手早く縛り付けて飛び乗ると、始動キーを回す。甲高い音と共にフォトンリアクターが機動し、フローダーはわずかに地面から上昇した。

「行くよ、タマモ」

「御意」

小動物型マシナリーが最後に荷物の上にしがみついたのを見て、ミュラはフローダーを走らせた。

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PSU小説0章(プロローグ)

                     おことわり

この作品は、セガから発売されているオンラインゲーム。ファンタシースターユニバースシリーズを元に、勝手な解釈と設定を持ち込んで書かれた二次創作物です。

そういったものが苦手という方や、不愉快に思うファンの方もいるかと思います。

まして、作者は素人であり文章もあまり読みやすいものではありません。全ては作者自身の自己満足のために書かれたものですので、本来読むことをお勧めはいたしません。

しかし、どうしても読んでやる!!という方は、後の感情の処理は全て自己責任でお願いいたします。

                      0章

・・・同盟締結100周年を迎えらるこの記念すべきこの日を、こうして迎えられたことは大変な喜びです。全ては先人の方々の多大な尽力、と皆様方の平和な世界をへの想いがあってこそであり、我々はこの平和を向こう100年、200年と・・・。

今ガーディアンズコロニーで催されている、太陽系同盟100周年記念式典の放送である。

画面の中で演説するのは現ガーディアンズ総裁。オーベル・ダルガン。

今この世界のどれだけの人がこの放送を見ていることだろう。

ニューデイズの奥地で息を潜めて過ごす彼女も例外ではいなかった。

500年にわたる戦争を経ての4つの種族の共存。まさに奇跡ともいえる同盟締結から100年。

彼女も感慨深く式典の様子を眺めていた。

その感情は、例えば学校の卒業式で代表として訓示を読む我が子を見る母親だろうか?

彼女は人ではなかったが、彼女の創造主は女性の持つ母性という感情を彼女に求め、彼女に女性としての心を与えた。彼女の任務には、その感情が不可欠であったのだ。

最初にこの世界に人という種族を持ち込んだのは彼女だ。

それ以来ずっと、彼女はこの世界を見つめてきた。

この世界は彼女の子供も同じだ。

月日がたち、彼女が解き放った人は徐々に数をふやし、やがて文明を作り出して言った。

やがて、彼らはその身をその世界に適した形へと変えていく。 この世界には彼女が元いた世界にはない理があったのだ。

それがフォトンの存在である。

フォトンの力で、文明は急速に発達していった。それこそ驚くほどの速さで・・・。

繁栄を極めた文明は、彼女と同等といえるまでにその水準を発達させていったが、その後文明は敵の侵略をうけることになる。

強大な力を持つ敵との戦いの末、敵を封じ込めることには成功したものの、その影響は大きく彼の文明は滅亡していったのだ。

・・・そのときの彼女の悲しみは、子供を亡くした親の感情と変わらなかっただろう・・・。

そしてしばらくの後、彼女が見つけた希望。それは荒廃した星の中でその水準を太古の生活に戻りながらも生きる人の姿だった。

高度な文明は失われたが、人はまだ滅亡してはいなかったのだ。

そして、再び時は流れて・・・。

                                                      

その存在に気がついたのはその時だ。

おそらく今この世界で最も優れた彼女の監視網がそれの接近を知らせた。

まっすぐこの世界へ近づいてくるものがいる。

所属不明の質量体を感知。現宇宙への顕現まで300秒。

こういうことは長い年月の中で、度々あったことであり、その対処が、彼女の仕事だ。

時には話し合いで、時には武力を行使して。誰にも知られることもなく、彼女は仕事をこなしてきた。

しかし、それもあと少しのことだ。もう間も無く、この社会は彼女と同等の力を手に入れることだろう。

そのとき、ようやく彼女も長い任務から解放される。対等な立場として新たな段階へと進むことが出来るのだ。

国籍不明、形式不明、体積は惑星級、質量は感知できず、構造不明。・・・彼女にも何なのかわからない存在。

彼女は接近中のアンノウンをかつて戦った敵と同種のものであると断定する。

あと少しなのだ。邪魔はさせない。

彼女は自分の力を最大限に引き出す騎士達を呼び起こす。

・・・ダビング・ブレイン再生開始、擬似生体構築・・・。

・・・艦長ギデオン・スタイアー提督、再生委開始。

・・・副艦長兼参謀アリスリット・ルノー中佐、再生開始。

・・・操舵士ソウタロウ・ミヤコ大尉、再生開始・・・。

暗闇に光がともる。そこは彼女を制御するための艦橋だった。無人の席に次々と人影が現れていく。そして、まるで今までそうしていたかのように、自分の役割をこなしていく。

彼女の中にデータとして残されている人間の脳と、力場で作ったかりそめの体でできた、人のコピーであるが、彼らの人格、精神は人間と全く変わることは無い。

ブリッジクルー12名ローディング完了。

艦橋の中心、艦長席に座る壮年の男が静かに息を吐く・・・。その目が見開かれ鋭い眼光で艦橋を見回すと叫んだ。

「おはよう諸君!!我々の子供たちが再び危機に直面している!!巣立ちの時はもう間も無くだ、今、我々は何としても彼らを護らなければならない。諸君らの力を貸してほしい!!」

ギデオン艦長の言葉に一時的に手を止めた者も、すぐにまた自分の仕事へと戻っていく。

フレア・テルス浮上準備。艦内をフルチェック・・・。オールグリーン。

桜花機関機動開始・・・、慣性制御推進始動。

居住区時間停滞解除・・・、空間遮断。

全武装異常なし。

護衛艦隊発艦準備。システム立ち上げ開始。

「艦長、創世戦艦フレア・テルス発進可能です」

隣にたった長い髪とやや冷たい印象の女性。副艦長のアリスリットだ。

「発進せよ」

ニューデイズの一角、美しい山脈に囲まれた湖に異変が生じた。美しい山脈を写していた湖面が突如波打ち巨大な水柱が立ち上がる。水柱は3,000メートル級の山々が連なる山脈の中ごろまで伸び、やがて水柱が消えると彼女はその巨大な姿を現した。

湖の中心に浮かぶ白い巨大な船。

そして、湖面に大きな波紋だけを残し、その船体は幻のように姿を消していった。

                                                      

テルス計画。地球連邦による亜空間開拓事業の呼称である。

地球人類が外宇宙に進出して数世紀。

夢と希望に胸を膨らませて始まった人類の銀河全域の進出は、いつの間にか人類の滅亡へと向かわせていくことになる。

人々は新天地という夢に目がくらみ惑星の殖民は採算がとれずとも強行された。それらは種族の拡散をすすめ、地球連邦の国力は弱体化。

異星人との交流も、倫理観や社会システムの違いから、意義のあるものにはならず、また幾つかの勢力との対立を生んだ。

そんな時考案されたのが並列世界への進出である。

宇宙が生まれてから、ある時点で分岐した世界なら、同種族の文明が存在する可能性がある。もし、そんな世界と交流がもてれば、拡散を続ける人類の救いとなるかもしれない。

しかし、実際のところ文明どころかも生命体も見つけることができず、結局平行世界探索は打ち切られた。

・・・無いのなら、作ってしまえと考えた者たちがいた。彼らによって作られたのが創世艦である。

テルス計画はによって求められた並行世界における、人類文明の創世はただ移民によって行われるのではなく、理の違うその宇宙に適応できる人種を生み出すことから始められた。

宗教的、倫理的に問題の多いこの計画は当時地球連邦でも異端とされたが、一部の者たちにより非合法に強行されることになる。

1万年以上世界を守護するため、創世艦には過剰なほどの攻撃力と、ダビング・ブレインのような非道徳的な技術が取りいれられているのも、そのためである。

彼らはそれが、数千年後の人類ためになると信じていた・・・。

                                                       

青く輝く第1惑星パルムが、遠くにに小さく見える宇宙空間に、その白い船は出現した。

「転移完了!!アンノウン、あと10秒で顕現します!!」

オペレーターの声にギデオンは前方の空間をにらむ。

見えるのは遠く輝く星星。かつての戦いで彼もまた苦汁を飲んだ。この艦橋にいる全員がそうだ。

「主砲用意、僚艦の発進も急がせろ」

「主砲、光波衝撃砲全砲門用意良し」

砲撃担当の士官が言う。

「砲艦群も配置完了」

「護衛艦隊も順次発進」

フレア・テルスには各種艦艇も収容されている。長い時間の中でそれらも少なからず損耗してはいたが、それでもいまだ軽空母をはじめ、イージス艦、護衛艦など10隻以上の戦闘艦が使用可能な状態にある。

艦体後部が開き次々と護衛艦が発進していく。これらは全て人工知能で制御された無人艦である。

「アンノウン顕現します!!」

・・・星が見えなくなった。空間がゆがみ後ろからの光がゆがめられたためだ。そして巨大な球体が宇宙を裂いて現れた。

惑星並みの大きさを持ちながら、重力の影響をまるで起こさない、科学では解明できない存在。

ところどころ発光する赤黒い表面は,無機質でざらついた岩石ではなく、なにか肉のように見えるが、それが何なのかは今解明する手段は無い。

前回の敵とは、見た目がまるで違うが、それを目の前にした時の感覚はまるで同じものだ。

データであるはずの彼らにさえ影響を与えるの力。

気力、体力を吸い込まれるようの感覚。この恐怖感は忘れられはしない。

「撃てーっ!!」

ギデオンの号令のもと、主砲である4連装51センチ光波衝撃砲が放たれた。船体に比べると小さく見える6基の砲塔、計24門の砲身が一斉に瞬くと同時に、目標の一部が弾けとんだ。

船体に比べて小さく見えるが、光速の超質量エネルギーを打ち出すその威力は、星をも打ち抜くほどである。

各護衛艦、砲艦も攻撃を開始する。

無数の閃光に貫かれ、アンノウンはずたずたに引き裂かれ、千切れ、砕かれていく。

それは、通常の惑星を破壊するのには充分な火力であったはずだった。

「アンノウン、依然健在です!!」

しかし、星の形を変えるほどの砲撃をもってしてもそのアンノウンは侵攻を止めはしない。

「再生速度が速すぎます!目標の進行速度依然変わりません!」

まるで、煙や水に銃弾を打ち込んでいるようなものだ。銃弾がいくらそれらを貫いたとしても、それらを消し去ることができないように・・・。

「・・・むぅ」

戦況を睨みながらギデオンは考える。

やはり、我々の常識でヤツを滅ぼすことはできん。・・・所詮、我々はこの世界の主役たりえんか・・・。

この世界に存在する精神生命体の力。それは前回の侵攻のとき思い知らされた。

彼らの進んだ科学を持ってしても解明できない存在。その時も、今回のように実体を持って現れはしたが、それが奴らにとって本体ではなく、道具でしかなかったのだ。

人を襲い、恐怖を与えるため道具。それが奴らにとっての実体の意味。

その相手にに対してデータだけの存在でしかない自分たちが戦いを挑んでも、決して勝つことは出来ないということを、彼らはよくわかっていた。

どれだけ強力な武器や兵器を用いたとしても、どれだけ打ち抜いたとしても、討ち果たすことは出来はしない。彼らではどうやっても、相手の核たる精神に打撃を与えることが出来ないのだ。

このままでは間も無くパルムを、その後はこのグラール全土は飲み込まれてしまうだろう。

「だが、我々はあきらめない。そうだな?」

「はい、艦長」

アリスリットの顔にあせりは無い、静かに戦況を見つめている。

「空間遮断戦陣の許可をお願いします」

空間遮断戦陣。前回の敗戦後、彼女によって考案された戦術で、その名の通り、相手を通常空間から隔離、亜空間に放り出す。

完全に遮断された空間は、時間の流れも止まってしまうため確実に相手を封じ込めることが出来るが、封じ込めるためには空間を遮断するシールドを張れる艦艇で相手を囲う必要が有るため、こちらも数隻を失うことになってしまう。

しかし、実体の無い彼らにとっては、手持ちの手札の中で手段を講じなければならなかった。彼らは自らを改造することも、都合のいい新兵器を開発することも出来なかった。

「許可する」

すでに損失を惜しむ意味は無い。

「了解、高速護衛艦バリオス、スタリオン、天馬、重砲艦咲穂は所定の位置へ」

彼女の指揮で4隻は光波推進の残光を残し、アンノウンの周囲へと散っていく。

「艦長、目標が大きいため4隻では出力が足りません。確実に目標を捕らえるには、あと2隻は必要です」

「よし、イージス艦ネレイスも加えろ」

護衛艦より大型で、強力な火力の他、電子戦装備も充実しているイージス艦は、重要な戦力ではあるが、その出力と高性能な観測機器を加えれば、作戦の成功率は増す。

「ありがとうございます。ネレイスをお借りいたします」

この作戦で使用する艦艇は、決して犠牲にするわけではない。いずれ、対抗できる力を手に入れたら必ず救出するのが前提だ。無人艦といえど、長い間一緒にやってきた仲間なのだから。

「ネレイスのから報告アンノウン表面に亀裂のようなものが広がっていきます」

「いかん!!」

ギデオンが叫んだ。

「作戦開始!!やつは爆散する気だ、それより先に封じ込めろ!!」

「アンノウン、崩壊開始します!!」

惑星の崩壊というにはあまりにあっけない、まるで雪玉が砕けるようなあっけない崩壊。

爆炎を上げることも無く、ただ内側から大きく砕け、大きな破片はさらに細かく砕けていく。

わずかに遅れてアンノウンを包囲していた5隻から空間遮断壁が展開され、崩壊していくアンノウンを包み込む。

星の光も、護衛艦が発する無数の火線も照らすことの出来ない虚無の空間が生まれていた。

遮断された空間だ。

やがて虚無は消えていく・・・。亜空間の彼方へと。

「空間遮断戦陣機動。アンノウンの8割を捕らえました」

残された2割、わずか2割といえど、惑星の2割分である。それらは分裂を続け、太陽系全体へと拡散していく。

「各艦、迎撃せよ!!空母パナケイア緊急発進。艦載機も出せるだけ出せ!!」

フレア・テルス後部に繋がれていた軽空母パナケイアから、多数の戦闘機や、人型機動兵器が吐き出され、迎撃に加わる。分裂したアンノウンはそれらの火力で蒸発させられるのだが、数が多すぎた。

パルム周辺で火の手が上がった・・・。アンノウンに接触したコロニーだろうか?

確かコロニーでは、100年の平和を祝う式典が催されていたはずだ。

それをこんな形で壊されることになろうとは!!

「くそっ」

ギデオンは拳を撃ちつける。

「この世界はまた、試練の時を向かえる・・・」

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PSU小説書き直し・・・

ほんと、勝手な仕事でありますが、PSU小説を書き直しました。

構成上、どこにどのエピソード入れとくと良いかとか考えてたら、最初の出だしが悪いことに気がついたためです・・・。

そこで新しく0章(プロローグ)書いてみましたので、前回の0章は無かったことにして読んでいただけるとたすかります。

・・・お断り文章とかもいれてみましたよ~。そこんとこもしっかり読んでくださいね・・・?

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おひさしぶり・・・

しばらく闘病生活を続けていたため、日記が書けずにおりました。

おひさしぶりです。

え?あんた、いつもグラールの本部でぼーっとしてるだろうって?

いえいえ、龍の鱗探して必死で周回してたりするんですよ!?

・・・おかげで、グラールでもちょっと寂しく孤立してます。

いえ、すっかり病魔に侵されてしまいまして・・・。しばらく鬱な日々が続いておりました・・・。

つらいですよね。五月病・・・。

ちなみにわたしは中ニ病との合併症でダメージ2乗です。いい歳して、お恥ずかしい話ですが、抜け出せないものってあるんですよね・・・。

さて、ちょっと近況報告・・・。

小説ですが・・・。

すっかり行き詰まりました。・・・大風呂敷ひろげすぎた設定が仇となりましたね・・・。

艦隊戦とか、萌シーンとか・・・。

表現ってなんて難しいんでしょう・・・。

多分近日中に前に出した0章無かったことにして、プロローグとして、新規の0章にのせ変えちゃいます・・・。

ひどい仕事ですね・・・。

バイクの塗装も進まないし、プラモも作れてないし、参考にしようと思って買ってきたライトのベルも放置、放置・・・。

・・・気分転換に猫と遊ぼうと思っても、どうやら子育てで忙しいらしく、かまってくれないし・・・。

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